ある日の会話




「あのね、ちゃん。お兄ちゃん聞いてほしいことがあるんだ」
「アタシは妹ではありません。あなたと血縁関係にはなった覚えはありません。それに名前はですが軽々しく一部下の名前を呼び捨てにしないでください。全員同じ扱いでお願いします。で、何ですか室長」
「・・・話してもいいの?」
「仕事してほしいしアタシも仕事をしたいので用件はさっさとすませてください」
「あのね・・・リナリーがね・・・」
「(出たよ、リナリートーク)」
「最近アレン君とすごーくすごーく仲がいいの」
「そりゃ同じエクソシストですからね。任務先で会話も弾むでしょうし」
「でもね、食堂で一緒にご飯食べてたんだよ」
「友達がたまたま食堂で一緒になればご飯くらい食べるでしょう」
「すごーくすごーくすごーく仲良しな雰囲気だったんだよ?」
「ここはホームですから家族とは仲良くしなきゃいけませんよね」
「お兄ちゃんが入りづらい雰囲気だったんだよ?」
「でも割り込んだんでしょう?」
「うん・・・」
「(やっぱり!!)じゃあ別に入りづらい雰囲気じゃなかったんじゃないですか」
「ううん、だって割り込んでリナリーに仕事を押し付けたら」
「(押し付けたんかい!)」
「アレン君すごーく笑顔でこっち見てきたんだよ」
「ああ、いわゆる目で殺すってやつですか?」
「そう!!僕に向かって恐ろしい笑顔をむけてきたんだよ、彼は!!」
「ああ・・・(アレン君もかわいそうに)」
「ヤツは絶対にリナリーに気があるよ!そして狙っているんだよ!あわよくばけっこ・・・ぎゃー!!聞きたくない!!」
「室長、全部独り言です(もう嫌だこんな職場・・・)」


就職難じゃなければこんな職場、とっととやめてやる


2007.02.03